筋萎縮性側索硬化症の訪問鍼灸・マッサージ/宝塚市訪問専門『おかだ鍼灸整骨院』

2018年08月20日

筋萎縮性側索硬化症について

筋萎縮性側索硬化症とは

人が意識して動かせるのは随意筋と呼ばれる筋肉です。脳と随意筋は神経で繋がれていて、脳の指令はニューロンと呼ばれる神経細胞によって伝達されることから、脳と随意筋を繋ぐ神経は運動ニューロンと呼ばれます。

筋萎縮性側索硬化症は運動ニューロンがダメージを受ける病気で、発病すると脳からの指令が随意筋に伝わらなくなり、思うように体をコントロールすることができなくなります。厚生労働省が指定する特定疾患で年間発病率は10万人に1〜2.5人(0.001〜0.0025%)の難病です。

男性は女性と比べると約1.2〜1.3倍ほど発病率が高いと言われています。また40代以降の発病率が高いとも言われています。国内では現在約9,000人以上の方が筋萎縮性側索硬化症に苦しんでいます。筋萎縮性側索硬化症の発病原因は解明されていませんが、興奮性アミノ酸の代謝異常やフリーラジカルが関係するなど学説も様々なものが存在しますが、一般的には神経の老化と関連があると言われています。

また筋萎縮性側索硬化症患者の約5%に家族内での発病が認められることから、遺伝子異常が因子となる遺伝性の病気であるとも考えられていますが、残念ながら現在の医療では、筋萎縮性側索硬化症を完治させる治療法は確立されていません。

筋萎縮性側索硬化症の症状と注意する点

運動機能に影響する運動ニューロンがダメージを受ける筋萎縮性側索硬化症が発病すると、徐々に身体能力が低下します。発病様式は3つのタイプがあると考えられていますが、どの部分で発病したものでも時間の経過と共に全身の随意筋がコントロールしずらくなり運動量が低下することで筋力の低下を引き起こし、体力が失われていきます。

筋萎縮性側索硬化症は運動ニューロンのみに影響するため視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚の五感に影響する知覚神経や記憶・知性に影響する神経、心拍や呼吸に影響する自律神経には原則として障害が発生しません。

しかし呼吸は自律神経と運動ニューロンの支配を受け呼吸筋は半随意筋とも言えます。随意筋の動きの障害となる筋萎縮性側索硬化症を発病すると、呼吸筋が徐々に衰えることから最終的には呼吸困難に陥ります。

筋萎縮性側索硬化症患者の約3/4の受診動機は「手足の動きに違和感を感じた」や「言葉が発しずらい」、「嚥下障害がでる」というものです。筋萎縮性側索硬化症の初期症状として次に挙げる症状を感じるケースが多く見られます。

・ペンや箸を使う際に違和感を感じる。
・重いものを持つことが困難になる。
・手足が動かしずらいと感じる。
・走りにくさを感じる。
・急に疲れやすくなった。
・手足が腫れる。
・各部の筋肉で頻繁にピクツキが発生する。
・原因不明の筋肉痛や突っ張るような感覚がある。
・呂律が回りにくいと感じる。
・ラリルレロやパピプペポが発音しずらくなる。
・食事やつばが飲みにくく、むせることが増えた。

上記の自覚症状がある場合は、筋萎縮性側索硬化症の可能性が疑われるので一度検査を受けることをおすすめします。

筋萎縮性側索硬化症のリハビリ

筋萎縮性側索硬化症の発病が確認された場合は、積極的に筋力を維持できる運動を行うべきだと考えられています。残念ながら発病後は時間の経過と共に随意筋の動きが低下し、症状が全身に広がっていきますから、少しでも動かすことができる随意筋は積極的に動かす必要があります。

随意筋の機能が低下すると筋力が低下し筋肉が痩せ細く硬くなります。また関節も硬化しますので、患部をサポートしながら動かすリハビリも必要となります。全麻痺状態でない部位を動かし少しでも運動ニューロンに刺激を与えることが、筋萎縮性側索硬化症の進行速度を抑えるリハビリになると考えられています。

また生命維持機能である呼吸筋は随意筋として機能することから、時間の経過と共に徐々に能力が低下しますので、意識的に深い呼吸を行うなどで呼吸筋を刺激することも筋萎縮性側索硬化症のリハビリの大きなポイントだと言えるでしょう。

しかし呼吸筋の機能低下が進んでいる場合は、激しい運動で呼吸困難に陥る危険があるます。筋萎縮性側索硬化症のリハビリは、専門知識を持つ専門家に相談しながら行うことをおすすめします。

筋萎縮性側索硬化症の鍼灸マッサージ

西洋医学では治療困難と判断される難病に対して、東洋医学の見地からのアプローチが積極的に行われています。筋萎縮性側索硬化症が発病しても鍼灸治療を施すことで、症状の緩和や症状の進行速度を抑える効果が認められています。

運動ニューロンに影響する筋萎縮性側索硬化症は神経障害症の1つですから、鍼灸治療で筋肉や自律神経を刺激することで血流や神経細胞の活性化を促す効果が期待できると考えられています。

しかし筋萎縮性側索硬化症は進行性の病気であることから、鍼灸治療も完治を目指すものではなく「症状の悪化を抑制する」という目的で行われます。また医療機関で行われる投薬などの治療と鍼灸治療を並行して行い、鍼灸治療はあくまでも医療機関で行う治療のサポートというスタンスで利用するべきだと言えるでしょう。

鍼灸治療院ではマッサージの施術も行っているケースが多いことから、鍼灸院のマッサージを受けることは筋萎縮性側索硬化症のリハビリの側面も期待できると言えるでしょう。

おかだ鍼灸接骨院では積極的に筋萎縮性側索硬化症に対する鍼灸治療を行っています。宝塚・川西・伊丹エリアなら脳血管障害への鍼灸治療のエキスパートが自宅や施設への訪問治療を提供しています。

おかだ鍼灸接骨院
住所:兵庫県宝塚市売布東の町11-5
電話:0797(20)6756
受付時間:09:00〜12:00(月〜土)、15:00〜22:00(月〜水・金・土)
休診日:木曜日の午後と日曜日
アクセス:阪急宝塚線(売布神社駅下車、徒歩約5分)・阪急宝塚線(中山観音駅下車、徒歩約8分)・JR福知山線(中山駅下車、徒歩約11分)
公式サイト:http://okada-homon.com/

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