多発性硬化症について|宝塚 訪問マッサージ おかだ鍼灸整骨院

2020年09月11日

白人系欧米人と比較するとアフリカ系やアジア系人種の発症率が低いため比較的認知度が高くないものの、国内でも約13,000人もの方が苦しんでいて発症数が増加傾向にある指定難病が多発性硬化症です。

平均発症年齢は30歳前後ですが子供や高齢者が発症するケースも存在し、女性は男性より発症率が3倍近く高いので女性患者の多い病気だと言えます。

脳や脊髄の中枢神経はミエリン鞘(さや)と呼ばれる髄鞘で保護されていますがミエリン鞘(さや)が複数箇所で破壊され硬化する多発性硬化症は、multiple sclerosis(マルチプル・スクローシス)と呼ばれ国内でもMSの通称で呼ばれます。

人間の神経系は複雑な電気回路に例えられますが、神経を銅線ミエリン鞘を保護ビニールに例え、保護ビニールが破損し銅線がむき出しの状態になっているのを思い浮かべると多発性硬化症のイメージを掴みやすいのではないでしょうか?

多発性硬化症は神経を保護するミエリン鞘が破壊されてしまう病気ですが、ミエリン鞘の組織は再生されるので症状が安定さえすれば治癒することができる病気です。

多発性硬化症の症状と発症原因

多発性硬化症は再発寛解型・二次進行型・一次進行型の3タイプに分類されますが、発症と治癒を繰り返す再発寛解型が多く、ミエリン鞘が破壊されむき出しの状態の神経が信号を伝え難くなったり、誤信号を伝えるなど正常に機能しなくなる症状が発生します。

具体的には

・視覚障害:視界のボヤけ・視覚の欠落・物が2重に見えるなど

・感覚障害:筋肉の突っ張り・感覚の鈍化・痺れや痛み・痛みを感じないなど

・運動障害:嚥下障害・手足が思うように動かせない・呂律が回らないなど

・平衡障害:手足や身体の震え・真っすぐ歩けない・動作が緩慢になるなど

・排尿障害:排尿が我慢できず失禁する・排尿回数の増加・尿が出難いなど

・性機能障害:ED・射精できないなど

・認識や感情の障害:急に場違いな反応をする・思考力や集中力の低下・感情ムラなど

・疲労感:原因不明の慢性疲労など

などの症状が現れます。

近年研究が進み、本来ウィルスや細菌などの外敵から体を守る働きをするリンパ球が誤って自分の細胞を攻撃してしまう「自己免疫疾患」で多発性硬化症が発症することが確認されました。

また多発性硬化症になりやすい遺伝子的要因やビタミンD不足、ヘルペスウイルスで発症が誘発されるという研究結果も存在しています。

多発性硬化症の治療方法

多発性硬化症の治療にはステロイドを大量投与する「ステロイド・パルス療法」と再発防止のためのインターフェロン療法を併用しながら行うのが一般的ですが、完治させる治療法が確立されていないため厚生労働省指定の特定疾患である指定難病に該当します。

ステロイドの投与で効果が得られない場合や症状が重い場合は血液を血漿(けっしょう)分離器で血球と血漿に分離し、発症原因物質を含む血漿を廃棄し同量の健常な血漿(新鮮凍結血漿)を入れて置き換える血漿交換療法が行われるケースも存在します。

多発性硬化症のリハビリ

既述のとおりステロイド・パルス療法やインターフェロン療法で治癒することはできますが、現在の医療では多発性硬化症を完治させる治療法が確立されていないため身体機能の低下防止や日常生活動作(ADL)維持のために治療とリハビリを併用することが重要です。

また治癒して症状が治まっている状態でもミエリン鞘の破壊が続いていると考えられるため、治療とリハビリを中止すると身体機能が徐々に低下し、行障害や肢体不自由の状態に陥るケースもあります。

多発性硬化症のリハビリは身体機能の低下を予防し体力を維持することを目的とした筋力トレーニングを中心に行いますが、運動で体温が上がると神経伝達障害が生じる可能性や筋力トレーニングで疲労感やしびれ・痛みが増強する可能性もあるので、軽めの負荷で適度な休憩を挟みながらのリハビリを行うことが重要です。

動量のコントロールがしやすいストレッチ・ヨガ・ウォーキングなどはマシーントレーニングよりも無理のない状態で行える筋力トレーニングで、多発性硬化症のリハビリには適した運動方法だと言えます。

鍼灸整骨院で施術する鍼灸治療やマッサージなどの手技療法や電気・光線・温熱・冷却などを利用した物理療法、運動療法などの後療法を多発性硬化症のリハビリと併用することによりリハビリ効率を向上させることが期待できるので、次項で鍼灸整骨院で行うリハビリ補助を紹介します。

鍼灸整骨院の利用で多発性硬化症のリハビリ効率向上が大きく期待できる

医療機関の診察で多発性硬化症と診断された場合は医薬品投与などの適切な治療を受けることが重要ですが、身体機能低下や体力維持のためのリハビリも必要となることは既に紹介したとおりです。

リハビリ効果向上と多発性硬化症によって引き起こされる神経系疾患の症状緩和には鍼灸整骨院で施術される鍼灸治療やマッサージなどの手技療法や電気・光線・温熱・冷却などを利用した物理療法、運動療法などの後療法も非常に効果的だと考えられています。

多発性硬化症は中枢神経や自律神経に影響を及ぼすためこれらの神経に効果のあるツボに鍼灸治療を施すことで、多発性硬化症の症状が治まっている状態を長期化することや多発性硬化症によって引き起こされた神経障害の改善を鍼灸整骨院は行っています。

医薬品投与で短期間で症状緩和が可能な西洋医学と異なり東洋医学である鍼灸治療は施術後すぐに劇的な効果を得られないケースもありますが、体への負担は医薬品投与よりも軽いと考えられ、長期間に及ぶ多発性硬化症の治療に鍼灸治療は効果的だと言えます。

おかだ鍼灸整骨院にご来院いただければ鍼灸師・柔道整体師の国家資格有資格者で、深い知識と豊富な経験を持つ専門家が患者様ごとに異なる多発性硬化症の症状に合わせた最適な方法で患者様と共に症状緩和に向き合いながら施術を行います。

また鍼灸治療やマッサージを利用したくても鍼灸治療院まで出向くのが億劫という患者様でも、おかだ鍼灸治療院は訪問施術を行っていますので宝塚・川西・伊丹・尼崎・西宮エリアにお住まいで、多発性硬化症の症状にお悩みの患者様やそのご家族の方は、ぜひ一度おかだ鍼灸整骨院にご相談ください。

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