脳性麻痺の鍼灸リハビリマッサージ

脳性麻痺とは

脳性麻痺は胎児の期間から生後1ヶ月程度の新生児の期間に、脳にダメージを受けることで発症します。早産・多胎出産・酸素不足(低酸素症)・虚血・胎児感染症や炎症などが発症因子として考えられていますが、脳性麻痺は発症因子が複雑に絡み合い存在するため決定的原因は解明されていません。

脳性麻痺の可能性がある新生児には低体温治療や硫酸マグネシウムの投与など発症リスクを回避する処置が行われますが、残念ながら発症後脳性麻痺を完治させる治療法は確立されていないのが現状です。

脳性麻痺の発症率は0.25%、男児より女児の発症率が高い傾向にあると言われています。脳性麻痺の症状に知的障害は含まれませんが、脳性麻痺が脳障害によって発症することから知的障害を合併するケースも見られます。

脳性麻痺に進行性はありませんが運動機能障害が多く見られ、成長に伴い二次障害を発症するケースも少なくなりません。脳性麻痺の二次障害は一般的に30代以降に発症すると言われていますが、20代前半で発症するケースも存在します。

かつて脳性麻痺患者の平均寿命は長くありませんでしたが、医療技術の進歩と共に平均寿命も延びたことで脳性麻痺の二次障害に苦しむ成人患者の数は増加傾向にあると言えるでしょう。

脳性麻痺の症状と注意する点

新生児の時期に発症する脳性麻痺の一次障害では、運動機能や発声機能などの運動障害を発症するケースが多く見られます。脳性麻痺の成人患者に発症する二次障害は手足の痺れ・頸の痛み・肩こり・腰痛・関節痛などの症状や、ものを良く落とす・転倒の頻度が上がる・イライラ・もの忘れなどの症状が確認されています。

脳性麻痺の一次障害は痙直型・アテトーゼ型・失調型・混合型など様々なタイプが存在し、一口に脳性麻痺と言ってもタイプによって症状は異なります。

例えば脳性麻痺の症状の1つアテトーゼ(不随意運動)型麻痺の場合、一次障害では動きを止めてジッとすることが難しいという症状が見られます。特に首の挙動を抑えることができず常時首振り運動を行うケースが少なくありません。

アテトーゼによって首の骨にダメージを負い脊髄損傷を受傷することで、手足の麻痺がさらに悪化し最悪の場合寝たきりになってしまう可能性もあります。

このように一次障害の影響で成人後発症する脳性麻痺の二次障害は、決して看過できるものではなく脳性麻痺の二次障害の発症によってADL(日常生活動作)が著しく制限され、運動機能が低下することで体力の低下や認知症の発症・症状の進行の引き金となる可能性も存在します。

脳性麻痺のリハビリ

既に紹介したように脳性麻痺を完治させる治療方法は、現在のところ確立されていません。リハビリを行うことで脳性麻痺の一次障害の影響で発生する二次障害を予防するほかに有効な手段はないと考えられています。

全身に麻痺がある場合は1日12回程度の体位変換を行うのが理想的とされていますが、介護環境によっては実現するのが難しいケースも少なくないと考えられます。しかし脳性麻痺の二次障害発生を予防するために、就寝時は就寝前と逆の姿勢を取らせるなどの工夫が求められます。

健康な状態の人でも体を動かさない生活を送ることで、筋委縮や関節拘縮を発症するケースがあります。麻痺が全身でない場合でも脳性麻痺患者は運動機能が制限されることから、運動量が少ないことが二次障害の発症に繋がらないような症状に合わせたリハビリプログラムを組み立てる必要があると言えるでしょう。

また不随意運動によって二次障害を引き起こさないように、装具や補助具を着用するなどの生活訓練によるリハビリも脳性麻痺の成人患者には有効だと言えます。また麻痺によって使用する筋肉のバランスが崩れている場合は、筋肉トレーニングを取り入れるなどで筋力を増強させ体のバランスを保つリハビリが求められます。

脳性麻痺の鍼灸マッサージ

脳性麻痺による一次障害を上手にコントロールできないと、二次障害の発症を招きかねません。脳性麻痺に多くのタイプが存在し、合併的な発症を見せることなどから患者の個々の症状に合わせたリハビリプログラムが必要とされています。

しかしやみくもにリハビリを行うのではなくリハビリ効果を求める患部を、神経や脳にしっかりと伝えながらリハビリを行うことがリハビリ効果を向上させると考えられています。麻痺した患部は運動機能や知覚機能が損なわれていると考えがちですが、鍼灸治療は麻痺部分や麻痺した神経に直接的な刺激を与えられることから、世界保健機構(WHO)でも麻痺の改善が期待できる治療法の1つとして認められています。

また脳性麻痺のリハビリ効果を向上させる手段として、リハビリ時に患部を温め血流を促すことが推奨されています。鍼灸治療や鍼灸院で施術されるマッサージは血行促進や関節や筋肉の硬化を抑制することも期待され、麻痺のリハビリ効率を著しく向上させることが確認されています。

おかだ鍼灸整骨院では積極的に脳性麻痺の成人患者に対する鍼灸治療を行っています。宝塚・川西・伊丹エリアなら成人患者の脳性麻痺ケアのエキスパートが自宅や施設への訪問治療を提供し鍼灸治療を行います。

おかだ鍼灸整骨院
住所:兵庫県宝塚市売布東の町11-5
電話:0797(20)6756
受付時間:09:00〜18:00(月・火・水・金)、09:00〜13:00(木・土)
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公式サイト:http://okada-homon.com/


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