片麻痺の鍼灸リハビリマッサージ
- 移動が大変なので自宅で鍼灸・マッサージ受けたい
- リラックスして、自分のペースでリハビリしたい
- 転ばないように身体を安定させたい
- 家族に負担をかけたくない
- 退院後もリハビリを続けたい
片麻痺とは
脳や脊髄、末梢神経までの運動神経や神経の刺激で運動する筋肉などに問題が起こり、動かそうと思っても体のコントロールを行うことができない状態やその部分の感覚が失われる状態を麻痺と言います。
麻痺状態には全身のコントロールができない四肢麻痺、両足などコントロールができない対麻痺、手足の一部が動かせない単麻痺などがありますが、左右どちらかの手足がコントロールできないのが片麻痺です。
脳内出血・脳腫瘍などの脳の血管障害や脳挫傷や脊髄腫瘍などが原因で引き起こされるものと、てんかん症候群・重症筋無力症・筋ジストロフィー・多発性硬化症・神経ベーチェット・筋萎縮性側索硬化症などの病気で引き起こされるものなど片麻痺の発生因子は様々です。
脳や脊髄の腫瘍や神経が圧迫されて発症しているケースでは発生因子に外科的な処置を行うことで、片麻痺の症状緩和が見られる場合もありますが、重度の脳梗塞や筋萎縮性側索硬化症、その他の病気などが発生因子となっているケースに対しては現代医療では残念ながら決定的な治療法が存在しない状況です。
片麻痺のリハビリ
脳内出血や脳腫瘍など脳ダメージが原因で片麻痺が発症した場合、最優先すべきことは片麻痺の発生因子となっている脳内で発生している障害の治療です。多くの場合外科的処置を行って脳内で発生したトラブルを治療します。
医療機関で片麻痺の発生因子を適切に処置したあとに片麻痺のリハビリが始まります。外科的処置後の安静期間や片麻痺によって、麻痺部分の筋肉や関節は硬化しますのでこれらをほぐし運動機能を片麻痺発症前の状態に近づけることを目標にします。
片麻痺のリハビリは発症直後から数週間の急性期、数週間後から数カ月後の回復期、数ヶ月から半年が経過した維持・生活期の3つの段階を踏みながら行われます。具体的には次に挙げるとおりです。
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急性期のリハビリ
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寝たきりになるのを防ぐために介護ベッドの機能を利用するなどで、できるだけ座位を保つようにします。またベッドの上でも手首や指の付け根の関節、指の関節、足首を積極的に動かし関節が硬化することを防ぎます。
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回復期のリハビリ
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リハビリテーション専門病棟などで歩行訓練や着替えや食事など、日常生活に必要となる訓練を行います。このリハビリを行うことで機能や動作が改善されます。
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維持・生活期のリハビリ
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医療機関を退院し自宅で行うリハビリです。基本的には回復期にリハビリ専用病棟で行ったリハビリを維持し続けます。
片麻痺の鍼灸マッサージ
東洋医学では体内のエネルギーである「気」と血液である「血」、体内のリンパ液やその他の水分である「水」のバランスが取れている状態を健康だと考えます。西洋医学がリードする現在の医療現場の中でもこの東洋医学の思考が支持され始め、世界保健機関(WHO)でも鍼灸治療の効果が認められています。
片麻痺の因子となる脳内出血や脳腫瘍などのケースでも鍼灸治療で麻痺した患部に刺激を与えることは「脳を覚醒させる効果がある」と考えられています。リハビリを行いながら失われた感覚を取り戻す際に鍼灸治療を併用することは、物理的なリハビリ運動と鍼灸の刺激による神経治療の効果でより高いリハビリ効果が得られると言えるでしょう。
また片麻痺のリハビリに付きものの痛みは、筋肉や関節の硬化が原因となって引き起こされます。鍼灸院で施術されるマッサージは硬化した筋肉や関節を柔らかくする効果がありますし、鍼灸治療で血液循環を促すことで体が温まり硬化した筋肉や関節をより抵抗なくほぐすことができます。
片麻痺で麻痺した患部の感覚を取り戻すためにも、麻痺した患部に鍼灸治療を行うことは非常に効果的ですから片麻痺の治療の一環として多くの方が医療機関での外科的処置後のリハビリと鍼灸治療を併用しています。
おかだ鍼灸整骨院では積極的に片麻痺に対する鍼灸治療を行っています。宝塚・川西・伊丹エリアなら片麻痺ケアのエキスパートが自宅や施設への訪問治療を提供し鍼灸治療を行います。