多系統萎縮症のリハビリマッサージ|宝塚 訪問マッサージ おかだ鍼灸整骨院

2020年08月28日

多系統萎縮症とは

脊椎小脳変性症の総称である多系統萎縮症は自律神経障害・錐体外路症・小脳性運動失調の症状がさまざまな割合で併発する神経変性疾患で、主に30~40代以降に発症する難病の1つです。

遺伝に関係しない病気であることしか解明されていませんが、発症後症状の進行と共に着替えやトイレでの排泄などの日常生活に支障をきたすほどの運動障害が生じるので、看護やリハビリで進行を抑えることが重要視されています。

多系統萎縮症の症状や注意点

既述のとおり3つの神経疾患の症状を併発する多系統萎縮症を発症すると

・起立時や歩行時にフラつく、箸使いや文字を書く作業が困難になる、呂律(ろれつ)がまわらなくなる言語障害を引き起こす小脳失調症

・表情が乏しい、全身の動きが緩慢で前傾姿勢で小刻みに歩く、体が硬く動きがぎこちなくバランスを崩しやすくなる錐体外路症(パーキンソン症候群)

・立ちくらみや排尿障害、便秘を引き起こす消化管機能障害、体温調節障害や睡眠障害を引き起こす自律神経障害(シャイ・ドレーガー症候群)

などの症状が現れますが、さまざまな割合で現れるため多系統萎縮症であるという診断を下すのは非常に困難で判断が難しい病気だと言えます。

また初期症状で現れやすい手足の震え・呂律が回らない・立ち眩みを脳の病気に結びつけ難いことも、ご本人や周りのご家族が発症に気付くのを遅らせる原因になっていると考えられます。

多系統萎縮症の進行速度には個人差がありますが進行すると運動機能が低下し最終的には寝たきりの状態になる可能性も存在しますし、思考力が低下しなくても話すことが困難となりコミュニケーションを取ることが困難になる可能性が高くなります。

また就寝中にゼィゼィという呼吸や甲高く大きないびきをかくようになったり無呼吸になることもあり、呼吸状況が悪化し窒息するリスクが生じるケースがありますし、嚥下能力が低下し誤嚥が原因で肺炎を発症するリスクもあるので注意が必要です。

初期の段階で杖や歩行器などの補助具の使用をすすめられると気落ちしてしまいますが、転倒・骨折がきっかけで寝たきりになる可能性もありますので医師や理学療法士と相談しながらご自身の心理的負担を考慮した安全策を練ることが重要です。

多系統萎縮症の治療方法

多系統萎縮症は明確な治療法が確立されていないため、医薬品投与での対症療法とリハビリを行うことで進行を抑えているのが現状ですが、運動失調に対する投薬治療には限界があるのでリハビリが重視されています。

多系統萎縮症の進行を抑えるリハビリ

発症原因が特定できていない多系統萎縮症は明確な治療法が確立されていないので、リハビリで運動能力の低下を防止する対症療法が症状の進行を抑える効果的な治療法に位置付けられています。

多系統萎縮症の進行を抑えるリハビリとして次に挙げる方法に効果が期待できます。

コミュニケーション能力を維持するための発声訓練

発声が困難となりコミュニケーションが難しくなることを防止するために、背筋を伸ばし抑揚や高低などの変化を付けながら腹式呼吸で声をだすリハビリを行うことで正確な発声法を神経に紐付けることができます。

日常生活維持に欠かせないバランス訓練と起立訓練

日常生活の基本行動である離床や歩行を行ために必要なバランス感覚を維持し多系統萎縮症の特徴であるフラつきを抑えるのがバランス訓練で、離床のために必要となるのが起立訓練です。

ベッドの上で横になり肘を立てゆっくりと起き上がる訓練や腰かけた状態から前傾姿勢となり立ち上がる訓練、床に座った状態から片膝を立てゆっくり立ち上がる訓練でバランス感覚と起立に必要な筋力の維持を行います。

歩行能力を維持するための歩行訓練

バランス訓練と共にまっすぐ歩けるように歩行訓練も行います。介助者の介助を受けながら上半身をリラックスした状態で歩幅を小さくして歩き始め、徐々に歩幅を広げる意識しながらリハビリを行います。

腰や手足に重りを付けた状態で行えば筋肉運動を神経に紐付けやすくなり、運動失調の症状を効果的に改善できるという報告もあります。

多系統萎縮症には鍼灸整骨院のリハビリマッサージが効果的

多系統萎縮症の進行を抑えるリハビリは患者様ご自身とご家族が協力しながら継続することに大きな意味があり効果が期待できますが、鍼灸整骨院のリハビリマッサージをリハビリメニューに加えることでさらにリハビリ効果を向上させられることが期待できます。

多系統萎縮症が進行することで運動能力は低下しますが、実は運動機能が失われてしまうのではなく多系統萎縮症によって機能低下を起こしていると捉えることもできますので、リハビリで低下した機能を取り戻すことは十分期待できると言えるでしょう。

既述のとおり多系統萎縮症のリハビリを行う際に重りなどで負荷をかけると運動を神経に紐付けやすくなるという報告から、刺激が多いほど運動と神経を紐付けやすくなりより効果的にリハビリを行えると考えられています。

鍼灸治療院で施術する鍼灸治療は神経を効果的に刺激することができるのでリハビリと鍼灸治療を併用することで、リハビリ効果を向上することができますし、マッサージで硬化した筋肉や関節をほぐし硬化した筋肉や関節を動かす際の痛みを緩和することも可能です。

また多系統萎縮症の症状として現れる手足のしびれや触覚・痛覚・温度感覚が低下する感覚障害には鍼灸治療が効果的であることは古くから広く知られていますので、鍼灸整骨院の利用で多系統萎縮症の症状を大きく緩和させることも見込めます。

おかだ鍼灸整骨院にご来院いただければ鍼灸師・柔道整体師の国家資格有資格者で、深い知識と豊富な経験を持つ専門家が患者様一人一人の多系統萎縮症の症状に合わせた最適な方法で患者様と共に症状緩和に向き合いながら施術を行います。

また鍼灸治療やマッサージを利用したくても鍼灸治療院まで出向くのが億劫という患者様でも、おかだ鍼灸治療院は訪問施術を行っていますので宝塚・川西・伊丹・尼崎・西宮エリアにお住まいで多系統萎縮症の症状にお悩みの患者様やそのご家族の方は、ぜひ一度おかだ鍼灸整骨院にご相談ください。

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