多系統萎縮症の訪問鍼灸・マッサージ/宝塚市訪問専門『おかだ鍼灸整骨院』

2018年09月5日

多系統萎縮症とは

多系統萎縮症は主に30代〜40代以降に発症し自律神経障害系のシャイ・ドレーガー症候群・錐体外路症系のパーキンソン症候群・小脳性運動失調系のオリーブ橋小脳萎縮症の症状が様々な割合で現れる神経変性疾患の1つで、脊椎小脳変性症の総称として多系統萎縮症が用いられます。

以前は各症状が個別に発生すると考えられていましたが、合併症状のように同時に各症状が発症することから1989年に多系統萎縮症の疾患概念が確立されました。脊椎小脳変性症の発症原因は約70%が遺伝に関係しない弧発性のもので、弧発性で発症する脊椎小脳編症の多くが多系統萎縮症であり、次に皮質性小脳萎縮症患者が多いと言われています。

人種や性別・職業・生活習慣などとの関連性も今のところ認められず、遺伝性で発症するものではないと考えられていること以外、多系統萎縮症の発症原因は解明されていません。

多系統萎縮症の症状と注意する点

多系統萎縮症の症状は次に挙げる運動症状と非運動症状の2つに分類されます。

・多系統萎縮症に見られる運動症状とは?
多系統萎縮症の運動症状には起立時や歩行時にフラつきが認められる小脳失調症の症状と表情が乏しくなり全身の動きが緩慢となり、前傾姿勢で小刻みに歩きバランスを崩しやすくなる、体が硬くなり動きがぎこちなくなったり体の動きが少なくなるなどのパーキンソン症候群の症状などが挙げられます。

・多系統萎縮症に見られる非運動症状とは?
多系統萎縮症の非運動症状には立ちくらみや食事性低血圧などの血圧障害、頻尿や排尿が困難となる排尿障害、深刻な便秘を引き起こす消化管機能障害などの症状が見られます。また体温調節障害による異常発汗や呼吸障害や睡眠障害の症状がみられることから、多系統萎縮症が自律神経に大きく影響を及ぼしていることが推測されます。

さらに多系統萎縮症によって認知症が引き起こされるケースも存在することから多系統萎縮症の発症により患者のADL(日常生活動作)が著しく低下することが確認されています。

症状が進行すると深刻な状態に陥る多系統萎縮症ですが、症状によっては本人や周囲が発症に気付かないケースや運動症状先行型・非運動症状先行型など発症のプロセスは様々です。発症後は運動症状・非運動症状が共に進行するために確実に患者のADLに大きな影響を及ぼします。

多系統萎縮症のリハビリ

明確な発生因子が解明されていない多系統萎縮症は、現代医療では残念ながら根治療法が確立されておらず、対処療法としての医薬品投与やリハビリなどの生活指導が多系統萎縮症の治療となります。

しかし運動失調に対する投薬治療には限界があることから、多系統萎縮症の対処療法として最も重視されるものがリハビリです。具体的な多系統萎縮法の運動失調リハビリの中には次に挙げるような自宅で行える方法も存在します。

・発声訓練
多統計萎縮症が進行すると発声が困難となりコミュニケーションが難しくなるケースがありますので、背筋を伸ばしながら腹式呼吸で声を出しながら抑揚や高低などの変化を付け正確な発声法を神経に紐付けるリハビリです。

・起立訓練やバランス訓練
バランス感覚が脆弱となりフラつきを起こしやすいのが多系統萎縮症の特徴でもあることから、起立訓練やバランス訓練のリハビリは非常に重要です。ベッドの上で体を横にし肘を立ててゆっくりと起き上がる訓練やベッドに腰かけた状態から前傾姿勢となり立ち上がる訓練、床に座った状態から片膝を立てゆっくり立ち上がる訓練などを行います。

また四つん這いや膝立ちなどの姿勢から立ち上がるなど重心移動が大きな運動は、バランスを取るリハビリになると共に筋力トレーニングにもなりますので効果的です。

・歩行訓練
まっすぐ歩くことが困難となる多系統萎縮症患者には歩行訓練も重要です。肩の力を抜き上半身をリラックスした状態で歩幅を小さくして歩き始めますが、徐々に歩幅を広げることを意識しながらリハビリを行います。

腰や手足に重りを取り付けて運動を行うことで、筋肉運動を神経に紐付けやすくなり運動失調の症状を効果的に改善できるという報告もあります。

多系統萎縮症を発症するとバランスを崩しやすいですから、リハビリを行う際には介助者と主に行うことをおすすめします。

多系統萎縮症の鍼灸マッサージ

一般的には多系統萎縮症の進行によってADL(日常生活動作)が低下するのは仕方がないことと考えられる傾向がありますが、これらの運動機能は失われてしまったものではなく障害によって機能低下を起こしているとも考えられます。

多系統萎縮症のリハビリの項で紹介したとおり、リハビリ運動の際に重りなどで負荷を与えることで運動を神経に紐付け易くなるという報告もある通り、運動と神経を紐付ける際に刺激が多ければリハビリがより有効化すると考えられます。

鍼灸治療ではリハビリに必要な神経を効果的に刺激することができますので、多系統萎縮症のリハビリと鍼灸治療を併用することは非常に効果的だと言えるでしょう。また多系統萎縮症により硬化した筋肉や関節を動かす際には痛みが生じますが、鍼灸院で施術するマッサージは硬化した筋肉や関節をほぐす作用もありますので、「リハビリがつらい」と感じる方は鍼灸院の鍼灸治療とマッサージを利用するのも良いのではないでしょうか。

おかだ鍼灸整骨院では積極的に多系統萎縮症に対する鍼灸治療を行っています。宝塚・川西・伊丹エリアなら多系統萎縮症ケアのエキスパートが自宅や施設への訪問治療を提供し鍼灸治療を行います。

おかだ鍼灸整骨院
住所:兵庫県宝塚市売布東の町11-5
電話:0797(20)6756
受付時間:09:00〜12:00(月〜土)、15:00〜22:00(月〜水・金・土)
休診日:木曜日の午後と日曜日
アクセス:阪急宝塚線(売布神社駅下車、徒歩約5分)・阪急宝塚線(中山観音駅下車、徒歩約8分)・JR福知山線(中山駅下車、徒歩約11分)
公式サイト:http://okada-homon.com/

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