筋緊張性ジストロフィーの訪問鍼灸・マッサージ/宝塚市訪問専門『おかだ鍼灸整骨院』

2018年09月17日

筋緊張性ジストロフィーとは

遺伝子変異で発症する難病として筋ジストロフィーが知られていますが、筋緊張型ジストロフィーも筋ジストロフィーの1つです。筋緊張性ジストロフィーは現在「筋硬直性ジストロフィー」と呼ばれていますが、ここでは筋緊張性ジストロフィーとして紹介します。

筋緊張性ジストロフィーはDM1とDM2の2つのタイプに分けられますが、国内で発症が確認される99%はDM1で発症時期により先天型・幼(若)年型・成人型に分けられます。性別に関わりなく発症しますが、発症率は約0.005%と言われています。筋肉細胞が壊れやすく再生されにくいという筋ジストロフィーの症状と共に、多くの臓器障害を合併するのが筋緊張性ジストロフィーの特徴だと言えます。

筋緊張性ジストロフィーは19番目の染色体のDNAでC(シトシン)・T(チミン)・G(グアニン)の繰り返し過多が発症因子として確認されています。通常この3塩基の繰り返しは35回以下ですが、50回以上繰り返すと筋緊張性ジストロフィーが発症します。

筋緊張性ジストロフィーの医療支援としてペースメーカーや非侵襲的人工呼吸法が用いられますが、現代医学では残念ながら決定的な治療法は確立されておらず、現在のところ対症療法しか手だてがありません。

筋緊張性ジストロフィーの症状と注意する点

筋緊張性ジストロフィーの症状として、筋肉のこわばりであるミオトニー(筋強直現象)と筋肉が痩せ力を失う筋ジストロフィーが挙げられます。これらの症状は以下の様な症状で現れ始めます。

・ミオトニー
初期症状では力強く手を握り締めた直後に手を開くのが困難になる、話し始めに呂律が回らない、歩き始めに足が出にくいなどが確認されますが、繰り返し運動で症状が治まってしまうのが特徴的です。また掌の親指の付け根を刺激すると筋肉収縮が発生して親指が起き上がる叩打ミオトニーの症状なども知られています。

・筋ジストロフィー
首を支える筋肉や手の指先やつま先をコントロールする筋肉に症状が現れやすい傾向があります。力強く物を掴むことが困難になり、歩行中につまずくことが増えるなどが確認されます。

上記のミオトニーや筋ジストロフィーの症状は軽症のケースでは現れず、心伝導障害・心筋障害などの心病変、認知症状・性格変化・傾眠などの中枢神経症状、白内障・網膜変性症などの眼症状、耐糖能障害・高脂血症などの内分泌異常という形で筋緊張性ジストロフィーが現れる場合もあります。

また筋緊張性ジストロフィーが進行すると呼吸筋や呼吸中枢への影響も現れ、呼吸不全に陥りやすくなることや誤嚥による肺炎の合併などが多く見られます。心伝導障害による致死性不整脈の発症も少なくなく筋緊張性ジストロフィーの合併症は看過できるものではありません。

筋緊張性ジストロフィーのリハビリ

現段階では決定的な治療法が確立されていない筋緊張性ジストロフィーには、対症療法としてのリハビリが最も重要視されています。筋力が失われると共にADL(日常生活動作)も大きく低下することから、筋力低下による関節拘縮の予防や歩行機能の維持などを目的としたリハビリが行われます。

筋肉維持には症状に応じ徒手・重錘バンド・ゴムバンドなどで負荷をかけながら行います。
またベッドの上でロール状に巻いたタオルを膝下に置き膝の裏で押し付ける運動など、関節運動を伴わない運動を行います。

また他の筋ジストロフィーと比較すると筋緊張性ジストロフィーは関節拘縮を発症しにくいと言われていますが、関節の可動範囲は制限されてしまいますので以下の要領で関節の可動範囲を取り戻すストレッチを行います。

・体が冷えている状態では行わず温めてから行う
・時間をかけながらゆっくりと行う
・急激に力を加えない
・痛みを訴えない範囲で行う
・最も伸びている位置で20秒ほどキープする
・ストレッチ後は良肢位(りょうしい)を保つ

筋緊張性ジストロフィーの鍼灸マッサージ

筋緊張性ジストロフィーは筋ジストロフィー同様、筋肉量の減少と筋力の低下が認められます。リハビリによって筋力が失われる速度を抑制することが重要ですが、リハビリと鍼灸治療を併用することでリハビリ効果を高める効果が望めます。

筋肉をコントロールする際は、体内の運動ニューロンが脳からの指令を各部の筋肉に電気信号で伝えます。鍼灸治療で患部や神経に刺激を与えることで、体の動きを神経に強く紐付ける効果が望めます。

鍼灸治療で遺伝子変異を治療することはできませんので、筋肉量の減少を完全に停止させることは不可能ですが、筋肉運動を神経に紐付けることで筋肉をコントロールする力をサポートすることができると考えられています。

また筋緊張性ジストロフィーで見られる筋肉のこわばりの解消に対しても、鍼灸治療や鍼灸院で施術するマッサージは有効だといえます。さらに関節の可動範囲を取り戻すためのストレッチリハビリの際にも、鍼灸治療やマッサージを取り入れることでリハビリ効果をサポートすることができると考えられています。

西洋医学と東洋医学では異なる目線で病状に接しています。東洋医学では残存能力を維持しながら、症状の抑制と身体能力の回復を目指す治療を行います。西洋医学で完治不可能と考えられている難行であっても、東洋医学ではさまざまなアプローチで身体能力の回復への道を探ります。

おかだ鍼灸整骨院では積極的に筋緊張性ジストロフィーに対する鍼灸治療を行っています。宝塚・川西・伊丹エリアなら筋緊張性ジストロフィーケアのエキスパートが自宅や施設への訪問治療を提供し鍼灸治療を行います。

おかだ鍼灸整骨院
住所:兵庫県宝塚市売布東の町11-5
電話:0797(20)6756
受付時間:09:00〜12:00(月〜土)、15:00〜22:00(月〜水・金・土)
休診日:木曜日の午後と日曜日
アクセス:阪急宝塚線(売布神社駅下車、徒歩約5分)・阪急宝塚線(中山観音駅下車、徒歩約8分)・JR福知山線(中山駅下車、徒歩約11分)
公式サイト:http://okada-homon.com/

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